こんにちは。元美容部員WebライターFusaeです。
スキンケアについて、これまで一度も悩んだことのない方って、少数派ではないでしょうか。
美容部員時代、最も多いご質問やお悩みは、スキンケアに関するものでした。
その中で私が気になったことがあります。
それは「今のケアで正しいのか、本当にこれでよいのか」とお手入れ方法に不安に感じている方が多いということでした。
今回は「スキンケア」について、今だから言えるお話をしたいと思います。
スキンケアはしなくてもよいという考え方
私は「化粧品は生活必需品ではない」と考えています。
皮膚疾患のある方は別ですが、スキンケアをしなくても、生活に支障が出ることはありません。
肌がかさつくことはあるかもしれませんが、空気や水のように生命維持に必要ということはありません。
どちらかというと「肌の乾燥が気になる」や「メークがのらないので気分が落ち込む」というような心理的な影響が大きいですよね。
つまり、化粧品とは「なくても生命に支障は出ないが、ないと生活の質が低下する=嗜好品」であるということです。
本人が気にならなければスキンケアをしなくてもかまいませんし、乾燥が気になるからクリームだけ使うといったスキンケアでも問題ないと思います。メークが嫌いなら、しなくてかまいません。
個人が自己の考えに基づいて、自由に選択すればよいのです。
スキンケアに正解なんてない
全員にとって「正しいスキンケア」なんて、実はないのです。
人それぞれ体質が異なるように、肌質もそれぞれです。
「このような肌にはこういうケアが合うことが多いよ」というものはありますが、「絶対これなら効果を感じられる」というものはありません。
高額だから安価なものより効果を感じられるとも限りません。
自分で試してみるしかありません。
あなたが店頭でおすすめされた美容液は、そのブランドの中であなたのようなお悩みの方におすすめするように指示された商品です。
だから、効果を感じられないことだってあります。
私はむしろスキンケアをやり過ぎる方が問題なのではないかと思っています。
スキンケアが肌バリアを壊す?
「バリア機能」という言葉を耳にしたことがありますか?
皮膚生理を学んだことのある方や、化粧品好きの方にはおなじみの言葉ですよね。
肌には、刺激や乾燥から肌を守ったり、潤いが外に逃げないようにするすばらしい機能が備わっています。
それを「肌のバリア機能」と呼んでいます。
セラミドといった方がピンとくる方もいらっしゃるかもしれません。
実は、お肌の美しさの要となるこのすばらしい働きを自らの手で壊してしまうことがあるのです。
具体的には2つのことが考えられます。
刺激や摩擦
- ごしごし洗顔する
- ファンデーションをぐりぐり塗りこむ
- 化粧水をコットンで力強く叩き込む
これらは「刺激・摩擦」によって角層にダメージが加わると、肌バリアの低下に繋がる可能性があります。よく「優しく洗顔しましょう」といわれているのは、これが理由です。
そもそも、洗顔は摩擦で汚れを落としているわけではないので、ごしごしする必要は全くないです。
洗顔の泡やジェルが、細かい肌表面の凹凸に入りこんで汚れを取る仕組みなので、優しく手を動かすだけで十分なのです。
「ごしごししないと汚れが落ちた気がしない」という方もいらっしゃいますが、実にもったいない!
きれいになるためのスキンケアで、お肌が傷ついてしまいます。
また、意外にファンデーションを塗る時に力が強い方は多いです。
ゆっくり手を動かすと余計な力が入りにくいので、ぜひ試してみてください。
界面活性剤
- 適量よりもたっぷりのクリームを塗る
- オイルクレンジングで長時間マッサージする
- ファンデーションはリキッドやクリームタイプを毎日使用している
これらは「界面活性剤」によって角層表面がダメージを受ける可能性があります。
界面活性剤は水分と油分を混ぜ合わせる潤滑油のようなもの。セラミドは油分なので、界面活性剤により溶け出すと言われています。
水のようにさらさらの化粧水以外の液状の化粧品は、ほぼ界面活性剤が使われているといってもいいくらいです。
私はそれらを使う時は、適量を適切な時間で使用するほうが良いと思います。
以上2つのことから、私はやりすぎは禁物だと考えています。
それよりも、質の良い睡眠をしっかりととり、ストレスをため込み過ぎないことの方が、ずっと大切です。それが美肌への近道となると信じています。
肌トラブルが起きやすい方や、体調やストレスがお肌に出やすい方は、ぜひスキンケアの使い方を見直してみることをおすすめします。
きっと肌が変わりますよ。
スキンケア 私の場合は・・・
私はもともと吹き出物ができやすく、寝不足や体の不調がそのまま肌にでるタイプです。
よって、できるだけ肌に負担をかけないスタイルを心がけています。
スキンケアはかれこれ5年以上ワセリンだけで過ごしています。(体調によってエッセンスオイルを使うくらいです。)
メーク品は石鹸で落ちるタイプのものを使用しているので、牛乳石鹼で洗うだけです。
今のところ、特に不便は感じていないです。
美容部員時代、売り上げとお客様のお肌に特に必要のない商品をご案内することの間で、何度も悩みました。
季節のおすすめ商品はあるし、売り上げ目標はあるし、でもお客様のお肌を傷つけたくないし。
私の出した答えは「嘘は言わない」ということ。
商品の紹介はするけれど、選択はお客様にしてもらうというスタイル。
この方には必要ないと思えば素直にそう言いました。こちらが「不要だと思う」と言っても、興味のある方はご購入されます。
それでいいのかなと思います。
肌質や化粧品に対する考え方や費用のかけ方、美容知識の何を信じるかということまで、十人十色。
個人が自分で考えて選択すればよいのだと思います。
私は新しい情報は実際に試してみたい人なので、今後もトライ&エラーで自分の最適解をアップデートしていくつもりです。